日常と非日常の狭間で

「行動するから楽しい。」とある清掃員のブログ

【映画】WACK 世界でいちばん悲しいオーディション

というわけで、丸の内ピカデリーでの舞台挨拶に行ってきた。
 
大まかな内容として、オーディション参加者、特に落選した子メインにスポットが当てられている。
オーディション中の頑張り、落ちる瞬間の表情、落ちた後のドロドロとした姿、参加者の振る舞い方や周りの人の対応が変わっていくのは非常に生々しくて面白いなと。特に落選した子が渡辺さんに「宗教みたい」と悪態をつくところは人の怖さを感じる。
 
気になったシーンがいくつかある。
・「ありのままの自分を覚醒させた自分がステージに立つ」という渡辺さんの言葉。
ありのままでいい、人から言われるとすごく嬉しくなる言葉だと思うんですよ。相手から受け入れられている感じがして。ありのままの自分、普通の自分から変わってしまうのも怖いし。その怖さを合宿で乗り越えられた子達が合格した気がしますね。
 
・「やりたいことが多すぎて、何にも本気になれない。」という落選した子の言葉とネル・ネールさんのマラソンのシーンの対比。
やりたいことがいっぱいあるって、楽しいことだと思うんですよ。だって、逆に何にも興味がなくなって、ただダラダラと生きてるのって、すごくつまらないなと思うから。でも、その言葉を言い訳に使うのはどうなのかなって。思っていてもいいとは思うけど、口に出した瞬間世界が変わる気がする。
 
・敗者復活戦を辞退しようとするみみらんどさんに、月ノさんがかけた言葉。
「(辞退することは)誰のためなの。」
 
全体の感想。
参加者の子たちの顔が初日と最終日では全然違う。何者でもなかった子達がどんどん輝いていって、アイドルに近づいていく。「一週間で人ってこんなにも変わるんだ」と成長具合に感動した。
あと、落選した子たちのコメントを見ると気持ちがスッキリしている子が多いのにびっくりした。日常に戻れて落ち着けるのが嬉しいのかなと。
この合宿って、24時間監視されてて競争だしで、居心地はめちゃくちゃ悪いと思うんだけど、そういう場だからこそ成長できるというか。
そういういう圧に抗い続けられる人こそが、合宿に合格しアイドルを続けられるんだろうな。
 
最後に。落選した子の数ヶ月後の姿も追ってほしさがある。というのも、本当に後悔してるなら、数ヶ月後には何かしら変わっていると思うから。
合格した子も落選した子も、彼女たちの物語はまだまだ終わらない。
 
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ではでは。